レーザーカッター のユニークな活用事例7選

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レーザーカッター とは?

Laser cutter

レーザーカッター とはその名のとおり、レーザーでアクリル板や木材を切り取ることができる装置です。

カットしたい形のデジタルデータさえあれば、すぐにその構造を作ることができるので、いわゆるデジタルファブリケーションのツールとして注目されています。

今回はこのレーザーカッターの機器の簡単な紹介と、実際にデザインスクールで使っている中でみかけたユニークなアイディアを紹介します。


レーザーカッター のメリット

デジタルファブリケーションツールとしては前に紹介した3Dプリンタも有名です。

Raspberry Pi ケース を 3Dプリンタ で自作してみた

レーザーカッターカッターは3Dプリンタと違い3次元の構造体を作ることができませんが、その分早く作れるという利点を持っています。

この特徴はRapid Prototyping では非常に強力です。例えば、箱型の形を作ろうとおもうと、3Dプリンタだと数時間かかりますが、レーザーカッターだと数分、組み立てを含めても20分程度あれば完成してしまいます。

そのため、実際にプロトタイプを使うときにレーザーカッターで構造体を作れる時は多くの人が3Dプリンタよりレーザーカッターの利用を好みます。

またレーザーカッターはカットするだけではなく、貫通させない程度にレーザーの出力をコントロールすることで、好きな字を印字することができます。

私がデザインスタジオのラボで使っているレーザーカッターはIllustoratorのパスでカッティングの構造を指定するのですが、赤線はカット、黒線は印字という具合に簡単設定することができます。


使用する材料について

レーザーカッターは様々なものをカットすることができますが、代表的なものとしては木材とアクリル板です。

木材はMDF(Medium Density Fiber)というものやHDF(High Density Fiber)といったものが比較的高耐久で価格も手頃なので良く利用されます。

アクリルは多少値段は上がりますが、強度が高く、専用の接着剤等も売っているため、その透明で高級感ある質感からしばし利用されます。東急ハンズで売っている様な高品質のアクリルケース等をつくることも可能です。

レーザーカッターは上手く使うことで様々な形状を作ることができます。これまで見た中で面白いと思った作品を紹介していきます。


レーザーカッターのユニークな使い方


①参加証としての利用

レーザーカッターによる入館証

上の写真は先日参加したSmart Objectというイベントの参加証です。メイカーズコミュニティ向けのイベントなだけあって、名札もユニークでした。

彼らによると100名を超える入館証を全てレーザーカッターで作ったそうですが、2時間弱で終了したとのことでした。 クオリティが高く、すぐに作れるので使用側としても嬉しいサプライズでした。


②歯車の作成

Mdf pattern

レーザーカッターを使うことで手作業では中々作れないような歯車構造を正確に素早く作ることができます。

MDFは見た目とは裏腹にかなりの強度を持っているので歯車として活用することもできます。より強度が必要なときはHDFを使うか、同じ形状に加工した歯車を重ねる事で対応できます。


③BOXの作成

Laser box

箱型の形状はプロトタイプ等で最も使用する形状の1つかとおもいます。接合部分をギザギザにカットすることで綺麗に組み合わせることができます。

蓋の部分だけボンドをつけないことで開閉可能にしたりと様々な応用が可能です。

よく使われる形状のためか、下のWEBサイトなどではサイズや材料の厚み等を入力するだけで簡単に箱のデザインを作成することができます。

MakerCase – Easy Laser Cut Case Design
LaserBoxのケースをデザインできるサービス

このようなサービスが存在していることもレーザーカッターの魅力の1つです。


④曲面立体構造

Curved object

つい立方体の様な形状しか作れないと思ってしまいますが、発想を変えると曲面構造をもった立体形状を作ることも可能です。

最初みたときは、驚きました。多少計算が大変そうですが、ポリゴンの様な考え方を利用すればある程度複雑な立体形状もできるものですね。


⑤リビングヒンジ

Libing hinge

この時計の後ろのカーブしている部分は実はMDFでできています。本来、MDFは硬い材料ですが適切に切れ目を入れてあげることで屈曲させることができます。

この技術はリビングヒンジと呼ばれており、設計の幅を更に広げてくれます。初めて触るとまるでプラスチック板のようにしなる感触と見た目の美しさに感動を覚えます。

パスデータ等も公開されています。下のURLがお勧めです。

Curved laser bent wood
リビングヒンジのパスデータが掲載されているサイト


⑥ジョイント

John joint

上の写真はCIIDのJohnという学生が作ったものです。このジョイントはボンド等を使わなくてもパーツをパズルの様に組み合わせることで頑強なボックスを作ることができます。

マイナスドライバー等を使うと分解することも可能です。この他にも形状を工夫することではめ込み型のジョイントを利用する事が可能です。


⑦マスク

Mask

最後は自分の事例を紹介させてください。MDFはかなり高強度な材料です。またレーザーカッターは位置精度が高いため、1mm未満の接触部位でも構造を保つ事ができます。上の例ではメッシュ状のパターンをMDFはで作成し、色のついた粘土の型抜きをしています。

ナノメートルオーダーの半導体に比べるとラフですが、何かパターニングやスタンプ等を作りたいときはレーザーカッターにより専用のマスクやモールドを作るのもありかとおもいます。

簡単にですが個人的に楽しいとおもったレーザーカッターの事例を紹介させていただきました。

これらのノウハウはシェアされていって欲しいので、もし面白いと思った方はぜひ下のいいねボタンなどを押していただけると嬉しいです。

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