企業研究所の活動と課題

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企業の研究者として働き初めて今年で5年目を迎えました。

今回は企業の研究所の活動と普段感じている課題について書いてみます。
会社の雰囲気や研究所の位置づけにより変わると思いますのでご参考まで。

私は現在家電メーカーの研究者をしております。
この様な会社は実際にビジネスを行っている事業部の他に、将来の商品やサービスの”種”を開発する研究開発部門(Research & Development Department: R&D)を持っている場合があります。

これらの部署は会社のプレスリリースのサイトに活動が報告されている例が多いですが、普段どの様な活動をしているのかが見えにくいのが現状ではないでしょうか。

R&Dの活動はその企業の活動領域やテーマの位置づけにより内情は大きく変わります。
例えば、私の会社の場合はおおまかに「ソフトウェア・システム」と「材料・デバイス」を扱っている部隊に分けられます。

ソフトウェアの部隊は例えば新たなwebサービスや製品の載せる新機能のプログラムの作成などをしています。

材料・デバイス部隊はその名のとおり、製品に使われる材料やデバイス(部品)に関する研究開発を行っています。

私は材料・デバイスの研究開発に関わってきたのでもう少しこちらの内容を掘り下げてみたいと思います。

一般的に材料・デバイスの研究開発は次の3つに大別できるかと思います。

  1. 既存の材料・デバイスの性能向上
  2. コストの低減
  3. 新機能の実現

1は現在使われている材料・デバイスの性能を向上させるものです。
例えば、より薄く割れにくいガラス等といったものです。この様な技術はある程度需要
が見込まれており、顧客価値も明確なため専業メーカーや大手メーカーが中心に沢山プレイヤーが参入しています。

2は既存の技術をより安く実現するためのものです。これらの活動の多くは研究所だけではなく、工場などの現場や設計、生産技術等多くの人が取り組んでいます。しかし、時には新しい合成の手法や画期的なデバイスの設計等により大幅なコスト低減が見込まれる場合があります。

3は従来では実現が難しかった新しい機能を実現させるためのものです。1の例と比較するならば、曲がるガラスの様な技術です。これらはテーマによりプレイヤーの構図も様々です。時にはベンチャー企業が強い場合もあります。

私の場合は現在、主に3に関する研究開発を行っていますが、自分にかぎらずこの領域で活動している仲間たちはしばし次の課題にぶつかります。

  • 新機能と顧客価値を結びつけ、周囲を納得させる事
  • 研究開発の状況に合わせて、目指すべき方向を修正していく事
  • 技術的な競争に勝ち、いち早く実現する事

これらについて次以降のポストでもう少し具体的に記載したいと思います。
また、聞いてみたいことがあれば気軽にコメントをいただけると嬉しいです。
Confidential事項でなければ返答させていただきます。

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