心に残る講演:ライゾマティクスの考え方とは?

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ライゾマティクス(Rhizomatiks)とは?

皆さんはライゾマティクスという集団をご存知ですか。

Perfumeのライブ演出から真実の愛がないと外れないブラ等、度々話題になる作品や商品を発表しているクリエータ集団です。

今回ライゾマティクスの代表取締役、齋藤精一氏の講演を聞く機会がありました。

その内容がとても刺激的であったので、忘備録に心に残った言葉を記録します。


どんな集団なのか?

はじめに下の動画を御覧ください。



この動画はライゾマティクスの皆さんが自分たちを表すために作ったPVです。彼らの活動は広告やライブ演出だけでなく、最近ではJINSさんと共同でアイウェアの開発を行ったり、カーボン技術を有する会社と強力し、オーダーメイドのゴルフシャフトを作ったりとその活動は多岐にわたっています。

斎藤氏はもともと広告の会社につとめていたり、フリーランスとしてアート作品を公開していたりとユニークなキャリアを歩まれています。

私が直接斎藤氏の講演を聞く中で感じたことは、彼らはテクノロジーを実際に使い倒し、クライアントの要求に応じてそれらを活用していく事にとても長けているように感じました。

わずか数十名の集団ですが、ハードウェア、ソフトウェアの両方の技術を有しており、常に新しい技術を取り入れている文化が根付いているようです。

下の記事や公式HPで彼らのこれまでの活動をみることができます。

8 Innovations Selected by Rhizomatiks ライゾマティクスが選ぶ「8」個のイノベーション
ライゾマティクスが選ぶ「8」個のイノベーション

Rhizomatiks
ライゾマティクスの公式HP


印象に残った言葉

彼らは少人数ですが、世界的に高く評価されているアウトプットを出し続けています。彼らの仕事のやり方、技術に対する捉え方等がとても刺激的でしたので、私にとって特に印象に残ったいくつかの言葉を紹介します。


自分達がもとめる場所を作ったことがスタート

アートだけではなかなか食べていけない・・・それをきちんとビジネスとして成り立つようにアートを広告として活用する会社を立ち上げたのがスタートのようです。

つい前例や現状の前提条件で考えてしまう自分を振り返るきっかけになりました。


マッシュアップする力

世の中にある技術とそれを活用する場・シーンを上手く組み合わせ、一つの作品として仕上げていく、そのようなマッシュアップする力が技術をより有効に使うキーになるかもしれません。


Power of Entertainment

人々に商品やサービスが受け入れられていくためには、エンターテイメント性がとても重要だというお話です。

大きい会社や組織の場合、エンターテイメント性は価値の定量化が難しいためか、重要性が認められにくいと感じています。ライゾマティクスさんの場合はこのエンターテイメント性をとても大事にしているということでした。

材料やデバイスは特に性能軸で語られることが多いですが、その素材の面白さといった体験を軸にアプリケーションを考えていくのも良いかもしれないですね。


前例のない技術は採用されない

彼らのR&Dの考え方が面白かったです。

彼らはしばし真実の愛があるときにしかはずせないブラといった変わったコンセプトを提案しています。

彼らにとってのR&Dはテクノロジーを実際に使い、プロトタイプを作る事。そこで課題を把握し、実際のビジネスへの展開につなげていくという位置づけです。私はR&Dというと世の中にまだ実現されていない技術を生み出し、次世代の差異化要素にしていく部署という印象を持っていました。

しかし、技術的に可能と判断されて早めに検討されないアイディアを実際に作るというR&Dは、その技術を新たなビジネスチャンスにつなげる事のできるとても強力なアプローチと感じました。少なくとも、投資した分だけ次につながる技術・ノウハウが社内に蓄積されていくことはとても魅力的だとおもいます。

他にもチームワーク論、ものづくりのアンカーとして誇りと責任を感じて仕事をしているなど、多くの刺激的な言葉をいただくことができました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

皆さんもぜひライゾマティクスさんの今後の活動をウォッチしてみてはいかがでしょうか。今後もきっと面白い仕事を続けていかれる事とおもいます。

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