TED でデザイン入門 | おすすめ 動画10選(日本語字幕付き)

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TED の日本語字幕でデザインを楽しく学んでみよう


TED とは?

 TED(Technology Entertainment Design)とは大規模な講演会を主催している非営利団体です。

 TEDが主催している講演会はTED Conferenceと呼ばれテクノロジー(学問)、エンターテイメント、デザインなどの一線の人達がプレゼンテーションを行います。

 彼らはIdeas Worth to Spreading(広める価値のあるアイディア)をスローガンに掲げており、これらの内容をTEDのウェブ上で公開しています。

 有志の方の協力もあり、様々な言語への翻訳も進んでいます。詳しくは下の公式ページをご覧ください。

Browse TED Talks | TED.com
TED Talksの日本語翻訳されたものを閲覧できるページ

 TED Talks の動画は良質なプレゼンテーション、最先端の内容を含むものが多く、純粋にコンテンツとしても魅力的なため、私も定期的に興味のあるトピックや人気のTalkを閲覧しています。。

 先日、海外のDesign × Technology BlogのHONGKIATで“10 Unmissable TED Videos For Designers”というタイトルでデザイナー向けのTED Talks10選が掲載されていました。

10 Unmissable TED Videos For Designers – Hongkiat
10 Unmissable TED Videos For Designers …
海外のデザイナー向けTED Talksの元記事

 普段からデザイン系のトピックを優先的にみていましたが、知らないTalkもありとても面白かったです。内容は非常に示唆に富むものが多く、デザイン領域以外の人がデザインの考え方や今後の応用・展開を知るためにとても良い教材かと思いました。

本記事では上の特集と過去に見てきたTED Talksを元に、日本語で閲覧できるデザイン関連の珠玉のTED Talks 10選を忘備録も兼ねてまとめてみました。

 上のまとめ記事の原文は、内容がややWEBデザインに寄っていたり、急にMIT MEDIA LAB のCamera Cultureの話が入ってきたりしていたため、紹介する動画は元記事から一部変更しております。(Talksの内容自体は当然素晴らしいので興味の有る方は元の動画まとめもご覧下さい。

 デザインの世界に興味を持った人が楽しみながら見ていただけると嬉しいです。



TED おすすめ 動画の紹介


1. ドナルド・ノーマン「感情に訴えるデザインの3つの要素」

この2003年の講演で、デザイン批評家であるドナルド・ノーマンは、人に幸福感を与えるデザインに見られる美、楽しさ、満足、感情に対して鋭い眼を向け、良いデザインの製品が成功を収めるために必要な3つの感情に訴える特徴を示します。

(12分52秒)

2003年のTalksですが、今聞いても非常に新鮮な内容が多く含まれています。ドナルド・ノーマン氏のユニークな人柄も見ていて面白いです。人間の本能レベルの特性について事例を交えて話されています。


2. デイヴィッド・ケリー 「人間中心のデザイン」

IDEOのデイヴィッド・ケリーは、プロダクトデザインはハードウエア自体よりもユーザー体験をより重視するようになっていると語る。そして、この新しく幅広い手法を、プラダのニューヨーク店での映像をはじめとするビデオで紹介する。

(17分00秒)

近年のデザイン思考のブームを作ったといっても過言ではない、IDEOのデイヴィッド・ケリー氏による講演です。デザインの保つ役割が広がっていった様子等が語られています。こちらも事例を交えながらの紹介なのでイメージがしやすいかと思います。氏の講演では2012年の「自分のクリエイティビティに自信を持つ方法(Creative Confidence」も必見かと思います。


3. デイビッド・カーソン 「デザイン+発見」

いいデザインとは永遠に終わりのない旅のようなものだ。少しくらいの笑いのセンスがあってちょうどいい。社会学者であり、サーファーからデザイナーへと転身したデイビッド・カーソンが、自身のデザインや身近な所で発見したイメージについて、ユーモアたっぷり話します。

(21分40秒)

内容の素晴らしさも勿論ですが、ユーモアを交えながら聴衆の心を掴み、メッセージを届けていく氏のプレゼンテーションも注目です。人が得ている視覚情報がにいかに多くの意味がこめられているかを感じる事ができました。


4. ポール・ベネット 「デザインは細部に宿る」

示唆に富む、傑出した楽しくなるような製品をいくつか示しながら、イギリスのブランディングとデザインの巨匠であるポール・ベネットが、デザインは必ずしも壮大な取り組みである必要はなく、小さいが普遍的で見落とされている問題を解決することが出来ることを説明します。

(14分8秒)

組織・システム・国家といった「大きなもの」と個々人といった「小さなもの」の調和をいかにとるかいった問いかけをしています。ユーザー参加型のプロトタイプのプロセスが紹介されています。医療現場を観察した際に実際に看護師の方がどうやって振舞っているか、そういった人間的な行動を元にデザインされた製品等はデザインの可能性を感じる良い事例だと思います。


5. シュテファン・サグメイスター 「ハッピーデザインについて」

グラフィックデザイナーのシュテファン・サグメイスターが日常で幸せな気分になった瞬間を語り、聴衆を風変わりな旅に連れ出します—そして良いデザインがもたらした幸せな瞬間の数々の覚え書きです

(15分30秒)

幸せを呼び起こすデザインという視点で事例を交えながら氏の考え方が紹介されています。多くの事をデザインの力をもって好きにさせることができる(嫌いな事を減らす事ができる)という考え方はとても前向きで力強いメッセージかと思います。これからの商品・サービスを考える上で大きなヒントを与えてくれるでしょう。


サイモン・シネック 「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」

サイモン シネックがシンプルで強力なモデルを使って周りを動かすリーダーシップについて説明します。全てはゴールデンサークルと「何のために」という質問から始まります。成功例として、アップルやマーチン・ルーサー・キング、ライト兄弟を取り上げ、失敗例として (最近の勝訴で株価が3倍になったものの) 苦難の続く TiVo を取り上げます。

折り返しに来たので、少しアイスブレイクとして異なるトピックを挟んでみました。デザイナーにとっては周囲の人をいかに巻き込み、説得していくかというのは実際のプロジェクトにおいてはとても重要な仕事になります。このトークでは氏の力強いプレゼンテーションと共に人を動かすリーダーの行動パターンを説明しています。


7. ジョン・アンダーコフラー 「ジョン・アンダーコフラーが示すユーザーインターフェースの未来」

『マイノリティレポート』の科学アドバイザであり発明家であるジョン・アンダーコフラーが、映画に出てきたあの「サイバースペースの太極拳」とでも言うべき、目を見張るようなユーザインタフェースが現実化された g-speak のデモをご覧に入れます。これは未来でコンピュータを使う方法になるのでしょうか?

(15分19秒)

ユーザーインターフェースの未来について語られています。技術の進化と照らしあわせて、コンピュータと人間の違い、今後起こり得る変化について述べています。MITの MEDIA LABの石井裕先生の仕事等も紹介されています。Atomの世界とBitの世界のインタラクションの事例が多く紹介されており見ていて好奇心が刺激されます。


8. ジョン・マエダ 「アート、テクノロジー、デザインから創造的リーダーが学べること」

RISD (ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン) の学長であるジョン・マエダが、可笑しくも魅惑的な講演をお届けします。アート、デザイン、テクノロジーの領域での生涯に渡る作品群を紹介したあと、締めくくりとして未来における創造的リーダーシップの姿を示します。人間演ずるコンピュータまで登場する初期作品のデモは必見です。

創造的リーダーシップというこれからの時代に必要になるリーダーの姿について語られています。アート、テクノロジーの世界の第一人者でありながら現在はVCではたらているユニークなキャリアパスを歩んだジョン・マエダ氏だからこそ話せるユニークな内容になっています。


9.ティム・ブラウン「デザイナーはもっと大きく考えるべきだ」

職業デザイナ達は、小ぎれいでスタイリッシュなものを作ることだけで頭がいっぱいになっているとティム・ブラウンは警告しています。 清潔な水の提供という緊急の課題においても デザイナーはもっと大きな役割を果たすことができます。彼が訴えるのは、地域に根ざし、共同作業による、参加方式の「デザイン思考」です。

IDEOのCEOティム・ブラウン氏による講演です(どうもIDEOが多くなりがちですね)。ひとつの商品の機能や見た目に焦点を与える狭義のデザイン対して疑問をなげかけ、デザインの歴史を振り返りながら今後のデザイナーのチャレンジについて語っています。デザイン思考の背景がわかりやすくまとまっています。


10. ジェチェック・ウツコ 「デザインは新聞を救えるか?」

ジャチェック・ウツコは、東ヨーロッパの新聞をリデザインすることで数多くの賞を受賞するだけでなく、購読数を100%まで回復させたポーランドの新聞デザイナーです。良いデザインは新聞を救うことができるのでしょうか?できるのかもしれません。

(6分00秒)

最後はメディアというケースにおいてデザインが力を発揮したケースを紹介したいとおもいます。短いトークの中に様々なエッセンスが詰まっています。デザイン×戦略という形でメディアを復活させた氏はデザインは商品を変えるだけでなく、ワークフローを変えることができるという力強いメッセージを残しています。

今回はデザインに関するTED Talksを紹介させていただきました。一気に見るのはきついとおもいますので、ふとしたときに少しずつ見ていただくのが良いかとおもいます。

デザインは多くのものを結びつける分野のため、トピックも多岐にわたっていますが、一線で働かれているデザイナーの言葉からは沢山のヒントが得られるのではないでしょうか。

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