紹介ツール としてのWordPress活用

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紹介ツール としてのWordpress活用

 こちらに着いてから多くの人と知り合う機会が増え、自己紹介の機会がとても多くなりました。ある程度顔が皆に知れ渡ってきた段階で職場から「今後のプロジェクトのネタになりそうな面白そうな材料ネタを紹介してくれないか?」とリクエストをいただきました。

 今までの環境とは異なりインダストリアルデザイン、システムエンジニア、バイオインフォマティクス・・・と様々なバックグラウンドの人がいる中でどの様に伝えるべきか頭を悩ませました。最終的にWordpressを活用して動的コンテンツ(HP形式)にまとめるに至りました。Google Analyticsと組み合わせる事による思わぬ効果があったり、以外に評判が良かったりと嬉しいこともあったので共有したいとおもいます。


前提条件の違いにどの様に対応するか


背景

 この将来プロジェクトネタというのは元々は同じリサーチチームのメンバーにのみ紹介する予定でしたが、教育部門等からも聞いてみたいとのリクエストをいただきました。そうなると最終的に伝えるべき相手は30名以上、バックグラウンド、年齢、目的も非常に多様になります。形式等は特に指定されていないという状態でしたのでプレゼンを複数回する、一度に全員まとめて行う等など色々なやり方が考えられました。一緒に働いているリサーチャーは「やり方はまかせるよ。難しければとりあえず紙にリストを作ってくれればOKさ!」という具合でした。

 私も最初はそれにならい、自身が元から考えているデザインとのシナジーを感じそうな材料ネタをリストにまとめていました。ある程度書きだした段階で、抜け漏れを減らすのと、考えを整理するために紹介ネタの整理をはじめました。しかしすぐにどの様にまとめるべきかで再び暗礁に乗り上げました


どの様な切り口でまとめるべきか

 ひとえにまとめ方といっても色々とあります。

  • 機能毎に整理する
  • 材料種類毎に整理する
  • 技術難易度で整理する
  • コストで整理する
  • 独自性の有無で整理する

 すぐに思いついたものを書きましたが、これ以外にも沢山の見方があるでしょう。実際にはこれらから二軸をとってマッピングするとかすべてを表に記載して一覧にするとか・・・言い出せばきりがない状況です。

 いつもは相手の目的に最も適した切り口を考察し、ビジュアル化するという手順を踏む事が多いです。しかし、今回は相手がデザイナということもあり、どの様なものの見方をするか私自身もわからないという状況でした。

また、要素の結びつきに対するアンテナが高い人たちですので、辺に整理して情報を削ってしまっても可能性を狭めてしまうのではないかという思いもありました。とはいえ、すべての情報を詰め込みすぎると専門家ではないので情報がビジーになるというジレンマに陥りました。


コンテンツ を動的にするという考え方

 こんな事を悩んでいるときに少し気分転換でブログを書いていました。その記事にカテゴリを振っていると1つ閃きました。そうかこの仕組みを使えば聞き手が目的によって情報を整理し、有効に活用できるのではないか!

 つまり今持っているネタにタグ(機能、材料種類、難易度、価格 etc.)をつけてそれらに応じて内容をソートしたり、一覧表示することができればこちらがまとめ方を悩まなくても目的に応じて最適な使い方をしてくれるのではないか。それを元に興味を持つひとと直接コミュニケーションをとっていこう。

 手書きのリストとそれを元に作成したPowerpoint資料があったのですが、急遽作戦を変更して自分の考えているネタを整理して表示可能なHPを作ることにしました。


WordPress により簡単に情報整理


WordPress とは?

WordPressとは私がこのInteraction Design Circleのサイトでも使っているシステムです。詳しい説明は下の公式HPをみていただくとして、平たくいうとブログやホームページの内容をデータベースで管理し、それを表示する形式や付加する機能を簡単に追加・管理してくれるオープンソースのコンテンツマネジメントシステム(CMS)です。

WordPress › 日本語
WordPress.ORG 日本語サイト Wordpressの情報が集まっています

 このWordpressを使うことで、私の様にほとんどWebの知識がない人でも自分の意図する機能を持つブログやHPをそれなりのクオリティで作ることができます。昔HPビルダーで初めてHPを作った時に比べると時代は進化しているなとオープンソースの力に驚きました。

 ちなみに今回の様な目的でしたらブログサービスやEvernote、Tumblr等(正確にいうとこれもブログサービスかもしれませんが・・・)を利用してもある程度似たようなことができるかとおもいます。私の場合はデザインの自由度の高さとすでにWordpressを使っていたこともありWordpressにより作成をしました。


いざプロトタイプ

 ここで動的コンテンツにするところまでは決めました。後はページのコンテンツ内容です。おそらくは全体観を知りたいだろうと思い、その技術の効果が一目でわかる動画や写真(Youtube等で公開されているもの)を集め、その埋め込みコードを利用し各技術の一番上に紹介し、私が知っている知見から過去の利用事例や特徴の利点、課題について簡単にコメントをつけました。

 より詳細な情報(各材料のサプライヤーについてや想定技術難易度等)については「Readmore」をクリックしたときに表示されるようにしました。

 このアイディアを思いついたのが既に前日の夜だったこともあり、本当に基本的な情報のみをまとめて何とかその日のうちに仕上げることができました。テーマ紹介をWebページを活用して行うという自分にとってははじめての試みがこうして開始されました。


自己紹介ツール としてサイトを使ってみて


良かった点等

 翌日、CIID内にHPの情報を流し興味のある人にはアクセスしてもらう事にしました。デザイナーやWeb業界で働く方々はPortofolioをお持ちの方も多いかとおもいますが、私は自分の考えているネタを紹介する手段として今回HPを活用してみました。

使ってみて一番よかったと感じたことはいつでもどこでも、アクセスできるということでした。

 例えば食堂等で学生さん等に会うとこれまでにどういう事をやっていたのか等を聞かれます。また材料でどの様なことができそうなのか、どういうネタを考えているのか等を聞かれる場合がおおいです。そのときにスマホさえ持っていれば簡単にアクセスして彼らの興味の持ちそうな動画や、自分の考えているネタをすぐにビジュアルで伝えることができます。また繰り返しアクセスできるので、その会話をきっかけに興味をもった人が後で見なおして、HPにのっていた◯◯の技術に興味あるんだけど話を聞かせて!という具合にアプローチが来たりということも起こりました。


意外と面白い効果測定

 また意外と面白いのがGoogle Analyticsによる効果測定です。傾向を論じるにはアクセスが少なすぎますがアクセスの結果、ページ間の移動履歴や滞在時間などからどのトピックが興味を持たれているか、どういう切り口から技術を見る人が多いかをなんとなく知ることができます。どうもCIIDの場合は機能別の分類から一覧表を見る人が多いみたいです。材料としては磁性流体が人気でした。

 今回は非常に閉じた環境でこのHPを活用してみましたが、こういったアイディアを整理共有するコンテンツを組織やチームで実際に運用してみると、どの人がどういう視点で技術を捉えているか、何が注目されているか等色々な情報がとれそうな気がします。

 もしかすると異なる分野の人が共同で何かを始めるときの良いコミュニケーションツールになるかもしれないですね。


アップデート の効率化

 上記の分析結果を利用すると、例えば人気のある磁性流体についてはより細かい情報を追記するなど相手(ある意味お客さん)がより興味を持っている内容についての情報を優先的に追加することができます。プレゼンテーションと違い、ある程度の時間軸の中で紹介内容自体がインタラクティブに進化していけるのが自分にとっては新鮮でした。この様に無駄を抑えながら進めていけることも始める段階では気付かなかった大きな利点だったかとおもいます。


今後について

 最近は慌ただしく、初回以降はあまり更新できていないのですが来月にオープンレクチャーで講演をすることになっているのでそれまでにはもう少し紹介ツールとしてのWordpress活用を進めてみたいとおもいます。

Image via WordPress.org

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